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畠山重忠と川浦温泉 お告げに導かれた武蔵武士

昨今話題の畠山重忠。

武蔵武士の鑑と称される鎌倉幕府の御家人。

今回は重忠に関する温泉エピソード。


画:歌川国芳

 

川浦温泉と重忠

鎌倉時代の1194年、重忠は参勤の途中の宿営にて腹痛を起こし、その夜に薬師如来の霊夢を見た。

霊夢のお告げに従い、重忠は熱湯を発見

その湯を「薬師之湯」と命名した。

この温泉こそが「川浦温泉」の始まりとされる

温泉地は現在の山梨県山梨市にあたる。


画:歌川国芳

 

川浦温泉のその後

時は流れ、戦国時代の1561年。

武田信玄は上杉謙信との 第四次 川中島の戦い の4ヶ月前に、川湯温泉の整備と開発を「山県昌景」に指示

昌景は信玄の家臣であり、武田四天王の1人である。

開発された川浦温泉は信玄の隠し湯となり、負傷した武士を癒す湯治として活用された。


画:歌川国芳 第四次 川中島の戦い

 

令和の現在、山県昌景の子孫が「川浦温泉 山形館」を営んでいる。

形は変われど、畠山重忠が発見した川浦温泉は生き続ける。

 

参考文献 / 参考サイト

(朝日新聞社):戦国の歴史に彩られ 川浦温泉(山梨県) 2009年6月5日
武蔵 武士 の鑑 畠山重忠 公について学ぶ 深谷市教育委員会 編
 川浦温泉 山県館 【公式サイト】 源泉100%かけ流しの宿