そこはかとなくサウナと銭湯巡り

のんびり銭湯とサウナを巡ります

三代目鎌倉殿 源実朝と温泉の和歌

鎌倉幕府 三代目将軍 源実朝。鎌倉殿。

歌人としての一面も持ち、勅撰和歌集に多数入集。

温泉にまつわる和歌も複数詠んでいる。

國文学名家肖像集 より

 

実朝と伊豆の走り湯

走る湯の 神とはむべぞ 言ひけらし 早き験の あればなりけり

伊豆の国 山の南に 出づる湯の 速きは神の 験しなりけり

わだつみの 中にむかひて いづる湯の 伊豆のお山と むべもいいけり

 

実朝が詠んだ伊豆山の走り湯についての歌だ。

 

伊豆山温泉にある洞窟の中から源泉が湧出する「走り湯」。

日本三大古泉とされ、修験道の霊地とされることから伊豆山権現走湯山権現)の信仰が生まれた。

実朝の祖父である源頼朝は、伊豆山権現で源氏再興の祈願をしている。

 

実朝と熱海温泉

都より 巽にあたり 出湯あり 名はあづま路の 熱海といふ

 

箱根権現から伊豆山権現へと至る「二所詣」の過程で、大湯間歇泉にて実朝が詠んだ歌だ。
湯前神社に歌碑も立つ。

 

参考文献 / 参考サイト

 第31話「熱海ゆかりの実朝の歌」|熱海市公式ウェブサイト (atami.lg.jp) 
走り湯|観光・体験|あたみニュース - 熱海市観光協会 公式観光サイト (ataminews.gr.jp)
「走り湯」ってどんなもの? 源頼朝・源実朝の隠し湯、伊豆山温泉、豊臣秀吉が15年で9回も訪れた有馬温泉(婦人公論.jp) - Yahoo!ニュース